モントルージャズフェスティバルとの縁深いインスティテュート・モンテ・ローザ
2019/5/16 10:00:35
スイスアルプスの最高峰、モンテローザの名を冠するこのボーディングスクールは、ジャズフェスティバルでも有名な街モントルーで1874年に創立されました。創立当初は主にオランダからの女子留学生を多く擁する女子寄宿学校でしたが、1960年代からはオーナーのガデマンファミリーが男女共学のボーディングスクールとして経営しています。
先日、このモンテ・ローザにご留学中のお子さまとの面談と、校長のガデマン氏と学部長のトリ―先生にお話を伺うために訪問してきましたので、学校の様子を一部ご紹介します。
学校訪問者が通されるレセプションルームからは、東に湖越しのアルプスの山々、西にはモントルーの中心街が望めます。伝説的なコンサートが行われ、数多くの名立たるミュージシャンが毎年出演するモントルージャズフェスティバルの会場も見えました。
スイスのリヴィエラとも言われるモントルー地域ですが、正にその名声に違わず素晴らしい山と湖の景色はもちろんのこと、程よく発展した街にはレマン湖畔特有のリラックスしたリゾート地の空気が流れます。ようやく春めいてきた5月の好天に恵まれた訪問当日も、モントルーの街は優雅で落ち着いた雰囲気でした。
かつてはホテルだったという校舎の内装は、スイスのリゾートホテルのような雰囲気が残り、至る所にお花や絵が飾られています。モントルージャズフェスティバルの毎年異なるデザインのユニークなポスターも何年分も額装されて飾ってありました。やはり歴史ある世界最大級の音楽フェスティバルはご当地の誇りなのでしょう。
この日はとてもよい天気で、室内には自然な太陽光がいっぱいに広がり、優雅な雰囲気を更に引き立てます。
試験などが行われるこの教室にはたくさんの写真が飾られていました。中にはかつてモンテ・ローザに留学していた日本人学生で、後にソニー製品の開発に携わり、モントルージャズフェスティバルでソニーの機器導入に一役買った人物の留学当時1950年代の写真がありました。
食堂には、児童生徒が自由に食べられるフルーツなどが置かれています。
数々のトロフィーと、大きな絵画が飾られています。畑を耕す農作業の風景画は、モンテ・ローザのモットーである「Virture through work(労働の美徳)」にピッタリですね。自分たちが食べているものが何処から来るのかも想像することができます。お子様に提供する食事はアレルギーなどにも配慮され、出来たての温かいものを提供しています。
こちらは事務所を兼ねた保健室です。校長のガデマン氏は「急病等の際は直ぐに専門医にかかれるのは都市部にある学校の利点です。」と語ります。
室内スポーツの部屋には、ミラボールとサンドバッグ、大きな鏡があります。
本格的なオーブンを備えたキッチンもあり、生徒がケーキを焼いたりすることもあるそうです。この日は2人の生徒がクッキーづくりの最中で甘い匂いが広がっていました。
寮は校舎の上階にあり、玄関はクラシックな雰囲気です。光があふれる寮の廊下には植物が飾られています。
先生も同じ階に住んでいるとのことで、児童生徒と先生の距離はかなり近いようです。勉強を教えてくれる年上のお兄さんお姉さんのような存在でしょうか。
寮の居間にはお茶を入れられるミニコーナーがあり、冷蔵庫や電子レンジも完備です。
寮の室内は常に清掃担当者によって整然と保たれていて、勉強にも集中できます。
校長、学部長との会話で何度も言われていた「We are a small community and a big family(小さな共同体であり大家族なのです)」という言葉がよく分かる訪問となりました。教員や寮父母、上級生下級生が長幼の序を保ちながら、一つ屋根の下で生活し学業に勤しむアットホームな雰囲気がとても素敵な学校です。
モンテ・ローザのサマースクール期間にはモントルージャズフェスティバルも開催されます。お子様のスイス留学と一緒にフェスティバルにも訪れてみてはいかがでしょう?19世紀の詩人バイロンの作品で描かれているシヨン城もモントルーからはとても近いので、スイス観光にも絶好のエリアです。
サマースクールは、2019年6月19日~8月21日で開催されます。
こちらの動画では、キャンパスと寮の様子を動画でお伝えしています。
インスティテュート・モンテ・ローザのサマースクール⇗
インスティテュート・モンテ・ローザについて⇗
インスティテュート・モンテ・ローザのウィンターキャンプ⇗
世界中に友達ができました!
スイスのサマースクールには、世界から約100か国の子どもたちが集います。
大自然に囲まれ、4歳から参加できる国際交流の場を体験してみませんか。
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