2018年度のレザン・アメリカン・スクール(LAS)の高校卒業式
2019/6/28 03:52:58
早いもので、もう6年近い月日が流れました。12歳だったカノさんに初めてお会いしたのは、自身で「レザン・アメリカン・スクール(LAS)に留学する」と意志を固め、お母様と学校へ面接に来られたときでした。
寡黙なカノさんは、言葉数は少ないですが着実に英語力を身につけ、良好な成績を貫きました。そして、今年、5年間の中高留学生活を終え、晴れてLASを卒業されました。アメリカの大学への進学も決まっていています。
【卒業式前夜祭】
LASでは、卒業式の前日に卒業生以外の生徒は退寮し夏休みに入ります。
卒業生は、この日、卒業式のリハーサルをし、夕方から保護者と共にレザン市長主催のレセプションに参加して、卒業気分を高めていきます。
当日は、朝から雨模様でしたが夕方には雨は止み、レセプションのころには青空が見えてきました。
レセプションは、標高2048mのベルニューズ山(La Berneuse)の山頂にある回転レストラン、ル・クックロス(Le Kukulos)が貸し切られて開催されました。
レザンはスイスでもウインタースポーツで有名なリゾート地ですが、6月はさすがにスキーができるほどの雪はなく、今の時期、スキーリフトは通常運行されていません。
しかし、この日は、LASのために運行されていて、特別な気分でゴンドラを楽しむことができました。
レセプション会場のル・クックロスは、床が360度ゆっくり回転するのでどこに座ってもアルプスの絶景を楽しめる仕組みになっています。
残念ながら、まだ雲が多くて山頂からアルプス山脈を拝むことはできませんでしたが、冬場、LASを訪れる機会があれば、このレストランで絶景を望みながらお食事を堪能されてはいかがでしょうか。
雲が晴れていれば、標高4810mのモンブランも見えますよ。
レセプションでは、地元産のワインやフィンガーフードが振る舞われました。スイスでは、16歳になるとビールやワインが飲めますが、どの寄宿学校も例外を除き飲酒を禁じています。
保護者同伴のレセプションは例外の日で、卒業生の飲酒は許可されていましたが、やはり普段飲みなれていないからか、羽目を外す生徒は見受けられませんでした。
学校を創立し、運営をしているオットー家の皆さんが保護者や卒業生と団らんし、卒業生同士も最後の晩を名残惜しそうに楽しむ、和やかなレセプションでした。
レセプションの様子の動画はこちらです。
【卒業式】
翌日は、いよいよ留学生活のハイライトの卒業式です。
卒業式当日は、前日と打って変わって眩しい朝日で始まりました。高校生のメイン校舎であるベルエポック前のヤギもアカデミックガウンを着用し、雰囲気を盛り上げていましたよ。
卒業式が開催される教会は、ベルエポックから直ぐ下のところにあります。
今年は、例年より卒業生の数が多いこともあり、教会は満席で、通常教職員用の2階席も保護者に開放されたことで、式の全容を見ることができました。
スピーチや卒業生一人ひとりへの卒業証書の授与が終わり、いよいよクライマックスのハット・トス(帽子投げ)。
2階席から教会の外に出るのに時間がかかり、良い撮影場所ではありませんでしたが、卒業生の熱気を感じることはできました。
式が終わるころにはどんよりと雲が広がっていたものの、式後の記念撮影の卒業生の表情はそんな雲も跳ねのけるように晴れやかでした。
卒業式の様子の動画はこちらです。
【卒業式後のバンケット】
卒業式が終わると、ベルエポックで盛大なバンケットが開かれました。
国際色豊かな学校だけに、卒業生の国々を代表するお食事が用意されていましたよ。
こちらはほんの一部です。
地元ワインにメキシコのビール「コロナ」
スペイン料理「パエリア」
イタリア料理「リゾット」
イタリア産チーズ
スイス料理「ラクレット」
お寿司(一番多く提供されていた料理でした)
チョコレートフォンデュ
教職員や同級生たちとLAS生として最後の交流を終え、卒業生たちはこの日退寮し、家族と母国、スイス旅行やヨーロッパ旅行へと飛び立っていきました。
バンケットの様子の動画はこちらです。
ほとんどの卒業生にとって、数ヶ月後には「大学生活」という新しい人生の1ページが始まります。
スイスで学んだことを基盤に、有意義な人生を楽しめる大人に成長してくださいね。
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