留学開始時期はお子様の成熟度を考慮して

スイス留学.comでは、未就学児から二十歳までのお子様の留学サポートを行っています。「何歳からの留学がお勧めですか?」という質問をよく受けますが、留学時期は、お子様の成熟度や親元から離れて生活することに適応できるかにより、異なってきます。留学時の年齢が低い程、高い柔軟性を持ち備えており、言語や環境への順応が早いと言えます。

ここでは、あくまでも年齢別の目安をご紹介していきます。
弊社は、経験を踏まえたアドバイスや個別相談にも対応しておりますので、お気軽にご相談くださいませ。


留学開始時期

未就学児の留学 (3歳~6歳) の場合

  • 親元を離れ、海外で寮生活を送る事で、幼少期から自立した生活習慣を身につけることができる
  • 日本でありがちな皆と同じにするという感覚がなく、それぞれの個性を伸ばせる環境が整っている
  • 音楽や芸術活動が多く取り入れられていて感受性が高められる
  • 低年齢から多国籍の教員と生徒及び多国語に触れることで、壁を感じずに、国際性や語学力が身に付きやすい

幼少期は特に、親子で過ごす時間はとても大切ですが、この時期の単身海外留学だからこそ身に付けることができる学習力や語学力、国際性への順応力があります。

未就学児の場合、自立と言っても全て自分でできる訳ではありません。寮父母や寮の専属スタッフが生活全般のサポートを行いますので、その点は、ご安心ください。また、ボーディングスクールは、1週間以上の長期の休みが年に数回あるので、一年を通してお子様に会える機会も十分にあります。

まずは短期コースがおすすめ

スイスのボーディングスクールでは、未就学児の3歳から寮生活を始められる所があります。しかし、いきなりお子様を預けてしまうのが心配という方には、夏休みや冬休みに行われる短期コースに参加し、慣らす事をお勧め致します。

小学生の留学の場合

  • 充実した生活や学習指導
  • 音楽や芸術活動が多く取り入れられていて感受性が高められる
  • 習い事のオプションが豊富で、移動の負担がお子様に少なく親御様にはない
  • 学業だけではなく、身体を動かす環境が整っている
  • 入学時は別段高い語学力が必要なく、言語の習得力が伸びやすい
  • 英語と第二言語を習得するには、ちょうど良い時期
  • 年相応の日本語能力の習得は見込めない

小学生で留学する場合、入学する学年によって状況が変わってきます。

低学年の場合、未就学児と同じように海外で生活する壁を感じにくく、順応が早いですが、高学年になってくると、生活に溶け込むのに少し時間がかかるかもしれません。寮生活においては、自分で身の回りの事をすることができ、感情を伝えたり、自己表現できることは、とても大事です。なぜならば、日常生活において、起床や着替え、翌日の用意など誰かが言わなくても自発的にする必要があるからです。

寮生活のサポート

親御様が不安に感じることもあるかもしれませんが、寮には普段の生活を指導・サポートするスタッフが常時おりますので、最初こそ慣れないお子様も時と共に慣れていきます。英語やフランス語(又はドイツ語)漬けの生活で語学力は急速に伸び、現地での生活にいち早く溶け込むことができます。また、日本ではご家族が習い事の送り迎えで慌ただしくされることも多いようですが、寄宿学校では、基本的に教える先生が寮に来てくれますので、その負担が減り、安心して習い事を続ける事ができます。

中学生の留学の場合

  • レベルが高くなる高校課程の前にしっかりと語学力をつけることができる
  • レベルが高くなる高校課程の前に留学生活に慣れることができる
  • 学業だけではなく、身体を動かす環境が整っている
  • 充実した生活や学習指導
  • 英語と第二言語の習得も努力すれば可能
  • 楽器や乗馬など継続して又は新規に習い事ができる

多感な時期である中学生は、環境が変わる事で苦労を伴うこともあるかもしれません。しかしそれと同時に、語学力や国際感覚を磨ける貴重な時期でもあります。

中学留学の最大のメリットは、高校からの留学に比べ、それほど高い語学力が求められない点です。もちろん、順応していける力は必要ですが、語学の理解度が深まれば、高校へ進学する際もスムーズに進むと言えるでしょう。また、どこの国で高校や大学へ進学するのか、将来どういったことがやりたいのかと言う具体的な進路計画も視野に入れて、決定していくことが望ましいと言えます。

進路について助言やサポート

高校課程がない低年齢対象校では、その学校を卒業する前までにその後の進学先を考えなければなりません。スイス国内の高校過程がある寄宿学校や、日本や国外のインターナショナルスクールへ進学するケースが多くあります。進学先については、お子様やご家族の希望を元に、担当教師が親身になり、最適な進路について助言や手厚いサポートを行います。

高校生の留学の場合

  • 高水準の学業レベルでそれぞれの目標に向かって諸国からのクラスメイトと切磋琢磨できる
  • 卒業後の進学選択肢が世界に広がるが、日本の大学を希望する場合は事前調査が必要
  • 日本で進学するとしても、語学力や国際性を身に付けることができる
  • 移動時間のロスがないので、習い事も継続できる
  • 英語と第二言語の習得も努力すれば可能
  • 語学に自信がない場合は、ESLコースなどを受講し、理解度を高める

高校生からの留学は、中学生や小学生と異なり、入学に際し高い英語力と学力を求められる場合があります。

国際バカロレア(IB)を目指す場合は更に高度な語学力と学力が必要ですが、英語習得を目標としてESLコース (英語を第二言語として教えるクラス)付きの高校過程を終えるプログラムを選択することもできます。高校留学では、語学力向上だけではなく、学力向上や国際感覚を肌で感じる事ができます。感受性が豊かな時期に日本を離れて生活することで、より高い自立心や責任感を持つことができる良いきっかけとなるでしょう。

卒業資格についての選択

また、高校留学では、「卒業資格をどの国のシステムで取得するのか?」を視野に入れて学校選択をする必要があります。資格は、大きく分けてイギリス式、アメリカ式、国際バカロレア(IB)、スイスマチュリテ/マチューラの4つあります。学校により取り入れているプログラムが違いますので、将来どの国で進学したいのかに合わせて選ぶことが重要です。また、日本の大学へ進学する場合、帰国子女や国際バカロレア結果を受け入れている学校もありますので、進学希望先の受験要項を事前に確認しておいた方が良いでしょう。

寄宿学校卒業後の進路について

高校卒業後の進路は、様々な選択肢がありますが、ここではその一部をご紹介します。

大学 イギリスの大学、アメリカの大学 (アイビーリーグ含む) 、ヨーロッパ圏内の大学、その他生徒の出身国の大学など
大半のスイスの寄宿学校卒業生は、イギリスかアメリカの大学に進学していきます。
スイス国内の進学先 連邦工科大(ETH・EPFL)、州立大学、ホテル学校など
日本国内の進学先 上智大学など

※各学校の卒業生の成績と進学先の学校一覧をご用意しておりますので、ご興味のある方は、お問い合わせください。

スイス留学時期のまとめ

低年齢で留学するメリット

  • 語学の習得が早い
  • 個性を伸ばしやすい
  • 留学時の年齢が低いほど高い柔軟性を持ち備えている
  • 沢山の音楽や芸術活動で感受性が高められる
  • 壁があまりない為、環境に馴染みやすい
  • 寄宿環境が整っており、スタッフも子供たちの世話に慣れている
  • 遊びや体を動かすことを重視している
  • 習い事の選択が豊富且つ親御様による送り迎えの必要がない

スイス留学の一つのポイントは、未就学児(3歳~)でも寮で生活しながら、学校へ通学できる点です。低年齢時から留学することの大きなメリットは、語学力においては、ネイティブスピーカー並みの発音やリスニング力を習得できることが挙げられます。また、異文化への適応力も格段に向上します。母国語である日本語の能力が心配というご家族もいらっしゃいますが、大半の学校では、習い事の一環として、資格を持つ日本人の先生が指導することができます。また、年に数回ある休暇の際に日本で集中教室に通うお子様もいらっしゃいます。人材の国際化が加速する中で、幼少期からその準備をしておくことは、お子様の成長に決して無駄にはならないでしょう。

高学年で留学するメリット

  • 海外に出ることで、日本人としてのアイデンティティがより確立される
  • ある程度、自立心を持ち、参加できる
  • 日本にいるよりも、国際性を身に付けることができる

スイスを留学先に選ぶメリット

  • 低年齢3歳から親元を離れて、寮生活を送ることができる
  • 卒業後も学校や卒業生との関係を保つことができる
  • 同窓生に皇室や大企業の子女が多く、親同士の結びつきもできる
  • 安定した政治・経済
  • 治安の良さ
  • 日本の都会にはない自然に囲まれた美しい環境がある
  • 世界中から児童生徒を受け入れている為、オープンマインドを持つ事ができる
  • 各国からの児童生徒の中で、日本人の自覚が高まる

寄宿生活を短期間体験することもできるサマースクール・ウインターキャンプや体験留学

小さな一歩、まずは短期間の留学体験を。自分で考え、決断し、行動する子へ

サマースクールは、夏季(6-8月)に世界各国から子どもたちが集まり、集団生活を体験するプログラムです。
文化的背景や言語が全く異なる子どもたちと触れ合うことから多くを学ぶ機会が与えられます。多くの学校では、語学(英語・フランス語・ドイツ語)+スイスならではの自然と戯れるアクティビティが用意されています。また、どのプログラムにおいても「自主性や独立」が生活の鍵となりますので、子どもたちは自分で考え、決断し、行動することを学びます。小さなハードルを一つひとつ飛び越えながら、少しずつ自分への自信をつけていきますので、正規留学の準備として、短期間参加されることもお勧めです。この他、2週間~3ヵ月のみ体験できる体験留学やウィンタースポーツを楽しめるウィンターキャンプも開催されています。

海外留学のリスク

小学校や中学校の義務教育期間に日本を離れることは、お子様にとって大きなリスクになる恐れもあります。日本語の発達が中途半端になり、漢字や日本の歴史や文化に関する基礎知識が身につかなくなる場合もあるからです。また、スイスでの生活が長くなればなる程、日本に住む事に抵抗が出てくるケースもありますので、お子様の心のケアやアイデンティティの確立には、ご家族のサポートが必要です。

ご家族のサポートを大事に

学習面や日本文化から離れてしまう事が懸念される場合は、長期休暇の際に日本で学習の集中講座に参加したり、日本の教材をスイスに持参し、自主学習をするなど対策方法はあります。
既に留学されているお子様の中には、現地在住の日本人の先生に日本語語の授業を受けたり、定期的な漢字の書き取り練習及び日本語の本で読書するなどの取り組みをされている方もいらっしゃいます。