ル・ロゼの遠隔授業の例をご紹介します

 
今回の新型コロナウィルス(以下、Covid-19)の猛威は、世界中から児童生徒が集まっているボーディングスクール(寄宿学校)にも多大な影響を与え、通常時に比べ、より複雑な調整が必要でしたが、ル・ロゼではスムーズに遠隔授業が行なわれています。
 
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ロゼでは、通常3月30日から3学期が始まる予定でしたが、Covid-19が感染拡大した結果、学校閉鎖が義務付けられました。それにより、他の寄宿校と同様、児童生徒は、各々の自宅に滞在しつつ、現在は遠隔授業が行われています。

 
授業では「Microsoft Teams」を使用し、月曜日から金曜日の午前9時(スイス時間)から、イントラネットに記載されている時間割通りに実施されます。スイス時間で参加できる児童生徒のために、各教科において、ライブ講義が15〜20分間おこなわれます(毎回ではなく、授業ごとに1回おきの実施)。

 
講義の次は「自己学習時間」です。こちらは、遠隔授業の参加により生じる疲労を軽減し、オフラインでの学習を促すために設定されています。時差によりライブ講義に参加できない場合は、「Teams」を介し、録画された講義を見ることができます。

 
ここでも一工夫されており、資料を印刷することによって、1日の間に画面を見て作業する時間(スクリーンタイム)をできる限り短くするよう求められています。また、教師は子どもたちからの連絡が随時受けられるよう勤務時間帯を設けている他、保護者はお子様が他の生徒や教師と共に学習するために必要な静かな環境を用意し、日々のルーティンを確立するよう求められています。
このような創意工夫により、遠隔授業に参加する全てのメンバーが力をあわせ、成り立っているのです。
 

また遠隔授業の開始後から、毎週保護者宛にアンケートを送り、遠隔授業に対する意見や改善点を集めています。その後、いただいた意見を参考にし、各週遠隔授業の戦略と教師への推奨事項を調整しています。

 
最後に少し明るい話題ですが、5月に入り、スイス全土では学校再開の準備が始まっています。ロゼも5月11日には小学生低学年の通行生を対象とした授業を再開しました。そして、来る6月8日には参加を希望し、出席可能な全ての児童生徒の授業をロール校にて再開することを視野に入れています。
 
学校再開には準備が必要ですので、そちらに向けて実施される予防対策も細かく決定しつつある他、学校に戻る全ての児童生徒と職員は、到着時にCovid-19の検査を受け、万が一、陽性の場合は隔離されます。また、陰性であっても様々な制約が設けられ、感染の確率をできるだけ低くできるよう配慮されます。

 
5月末には保護者宛に自宅での遠隔授業継続を希望するか否かのアンケートが送られます。
どれだけの児童生徒が学校へ戻れるかはまだ未定ですが、皆待ち遠しく思っていることでしょう!
 

私たちスタッフもお子様が元気に学校で過ごせる日が一日でも早くくるようサポートして参ります。 

 
ル・ロゼ校について

サマースクール:ロール(9-18歳対象)
サマースクール:グシュタード(8-13歳)