どうなる?スイスの多言語教育~公用語か英語か~
2026/1/15 08:00:01
どうなる?スイスの多言語教育
スイスの公共放送が運営するニュースサイト、SWI swissinfo.ch によると、ドイツ語圏のベルン市は、2019年から実施してきた公立学校におけるドイツ語とフランス語による「バイリンガル授業」を、2026年夏をもって廃止すると発表しました。この決定の背景には、ドイツ語圏とフランス語圏における指導要領の違いや、教員不足といった課題があるとされています。
また、同じくドイツ語圏のチューリヒ州議会でも、「小学校でのフランス語の早期必修を廃止し、フランス語授業を中学校から開始する」といった方針が可決されました。この動きはチューリヒ州にとどまらず、ザンクト・ガレン州など、ドイツ語圏の他州にも広がりつつあります。
国の象徴ともいえるスイスの多言語制度が、新たな局面を迎えそうですね。今回は、 スイスの公立学校とボーディングスクールにおける多言語教育の違い をご紹介します。
公立学校における多言語教育の特徴
スイスの公立学校は、各州(カントン)の教育制度に基づいて運営されており、基本的にはその地域の主要公用語(ドイツ語やフランス語、イタリア語、ロマンシュ語)で授業が行われます。その後、学校のカリキュラムの中で、その他の言語を段階的に学ぶのが一般的です。各カントンにより言葉はもちろん、文化や教育も異なるのがスイスの特徴のため、導入時期や重点の置き方は州ごとに異なります。
ドイツ語圏の多くの州では、冒頭のニュースにもあったように、 学校で最初に学ぶ第二言語は英語 で、その後にフランス語を学ぶ形が主流となりそうです。これに対し、フランス語圏では、最初の第二言語としてドイツ語を学ぶケースが一般的です。同サイトによると、フランス語圏ではむしろ ドイツ語教育が強化される傾向 にあると伝えています。
同サイトでのスイス在住者を対象とした最近の調査では、回答者の約77%が「学校で最初に学ぶ第二言語は、スイスの他の公用語であるべきだ」と回答しているものの、24歳以下の若い世代では、その考え方は訳66%にとどまっており、世代間で意識の違いが見られます。
第二言語として学ぶ言語には意識の違いがみられるようですが、約85%以上の人がが「複数の公用語を習得することで、スイスの統一が強まる」と考えていることからも、 多言語教育について国民が重視している ことは変わっていないようです。

ボーディングスクールにおける多言語教育
一方、スイスのボーディングスクールでは、教育システムがより国際化・多言語化しているのが大きな特徴です。多くの学校で バイリンガル教育を推奨 しており、英語を主要な指導言語としながら、フランス語やドイツ語などの公用語教育が体系的に組み込まれています。
主要言語が英語であるため、留学開始当初はまず 英語力の強化に重点 が置かれます。これまで英語学習の経験が少ないお子様には、英語を第二言語として学ぶための特別なサポートプログラムが用意されていることも多く、集中的な学習を通じて授業理解や寮生活でのコミュニケーションに必要な力を養っていきます。
英語が身についたら、それで終わりではありません。 二言語習得が必須 となっている学校も多く、第二言語、第三言語として他の言語を学び続ける環境も整っています。興味のある言語があれば、放課後のクラブ活動やプライベートレッスンなどでも学習することが可能です。
多言語教育が国際教育の一部として設計されているため、英語力だけでなく、他言語の実践的な運用力も身につきやすいのが特徴です。さらに、多国籍の生徒と日常的に交流することで、 言語を「使いこなす力」 の幅が自然と広がっていきます。
スイスのサマースクールでも多言語に対応しており、英語はもちろん、フランス語、ドイツ語、イタリア語、キャンプ専門校ではスペイン語や中国語も学習可能です。この夏は、 スイスで多言語学習を体験 してみてはいかがでしょうか。
各学校のサマースクールの詳細やスケジュールは以下のリンクよりご覧ください。
以前ご紹介したスイスの多言語についての関連記事も、あわせてご覧ください。
スイスの言語事情:
さらに進むスイスの多言語化:
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