4か国語だけじゃない!?さらに進むスイスの多言語化~英語やポルトガル語も
2025/4/17 08:00:51
さらに進む!?スイスの多言語化
みなさんご存じの通り、スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つです。スイス連邦統計局が発表した2023年12月末時点のデータ(2025年2月公表)によると、4か国語のうち、ドイツ語の使用者が61.4%と最大で、フランス語が22.6%、イタリア語が7.7%、ロマンシュ語が0.5%といった割合でした。
割合については、これまでとあまり大きな変化はありませんでしたが、公用語以外の 「その他の言語」の使用率が24.4% に達し、ドイツ語を除いた3つの公用語のいずれよりも高くなるという結果が出ました。公用語以外の言語としては、英語やポルトガル語、アルバニア語が挙げられています。
これまで4か国語が主流だったスイスですが、今後はさらに多言語化が進みそうですね。中でも英語に注目が集まっており、就労人口の45%は、少なくとも週に1回は仕事で複数の言語を使用している中、 「最も学びたい言語」は英語 を挙げたそうです。英語を学びたい人の数は、公用語を学びたい数を上回っているとのこと。
子供たちの多言語の生活環境
子供たちも例外ではありません。学校でフはランス語や英語を当たり前のように学び、放課後にはテレビやスマホで他言語コンテンツを楽しみます。これこそが、スイスならではの多言語の生活環境といえます。日本では「英語をどう教えるか」が教育の課題である一方、スイスでは 「どの順番で多言語を教えるか」 がテーマとなっています。
スイスの多言語教育は、文法や単語の暗記ではなく「使いながら覚える」体験型です。学校で複数の言語を学ぶのはもちろん、 44%の子供たちが自宅で複数の言語に接している 、と報告されています。
このように、小学生や中学生の言語感覚が柔軟な時期に学習することで、多言語を習得することができるのですね。
サマースクールや正規留学に参加するお子様も、授業での言語習得に加え、寮生活を通じてさまざまな言語を肌で感じながら語学を習得しています。 複数の言語で授業 が行われる学校や、英語と現地語(フランス語やドイツ語など)のバイリンガル教育を提供する学校もあり、日本とはまったく異なる学びの場が整っています。
スイスが多言語の理由
スイスはなぜ多言語なのか、その理由について、弊社代表、田山の記事「2カ国以上話すのが当たり前!? スイス人の言語スキルが驚くほど高いワケ」が マイナビニュース に先月掲載されましたので、ぜひご覧ください。
https://news.mynavi.jp/article/20250322-3150291/
スイスの言語事情について、以前ご紹介した記事「九州ほどの国土に公用語が4つ!?スイスの言語事情をご紹介します」もご覧ください。
スイス留学.comのサポート
スイス留学.comでは、それぞれのお子様に最適な学校をご紹介しています。「語学が苦手なお子様に向いている学校」や「日本語サポートがある学校」「寮生活初心者に最適なサマースクール」など、ご家族のニーズに合わせたご提案が可能です。スイスで多言語習得をしてみませんか。
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