九州ほどの国土に公用語が4つ!?スイスの言語事情をご紹介します
2024/12/12 08:00:57
そこで今回は、私たち日本人の感覚では計り知れない、 スイスの公用語 や ボーディングスクールの言語事情 についてご紹介します。
公用語が4つ!?スイスの言語
九州ほどの面積(41,290平方キロメートル)のスイスには、驚くべきことに 4つの公用語 があります。
ドイツ語(62.3%)、フランス語(22.8%)、イタリア語(8%)、ロマンシュ語(0.5%)と、ドイツ語が最も広範にわたって使用されている言語です。このように、小さな国土に多様な言語が存在しており、さらに同じ言語圏でも、日本のように地域ごとに異なる方言が使われています。
スイスの子ども達は、在住する言語圏の言語に加え、他に少なくとも一つの公用語を学校で習います。
例えば、ドイツ語圏のルツェルン州では、小学3年生で英語、5年生でフランス語(2番目の公用語)を学び始めます。このため、スイスでは15歳以上の人口の2/3以上が 複数の言語を常用 しているという統計もあり、島国の日本では考えられないほど、 バイリンガル や マルチリンガル が多いのです。
スイスで英語はどのくらい通じるのか?
多くの国際組織や企業の拠点が所在していることからも、スイスは 世界で最もグローバル化が進んだ国 の一つとされています。スイスに住む外国人も多く、特に英語は日々の生活をはじめ、ビジネスや各言語間の橋渡し役として、その重要性が増しています。
2022年の統計では、スイス国内で話される言語として、英語は5.8%と外国語では最も多い割合を占めています。そのため、日本同様に英語教育の早期化が進み、以前は中等部以降から英語教育が開始されていましたが、近年は小学校での英語の授業が必修化されています。
また、観光業はスイスの重要な経済セクターの一つでもあり、主に主要都市や観光地では 英語の普及率はとても高く なっています。
ボーディングスクールの言語事情
スイスのボーディングスクール (寄宿学校) の多くは、フランス語圏に所在しています。このこともあり、英語に加え、フランス語を第二言語とした バイリンガル教育 に力を入れている学校が多いのが特徴です。
スイスのボーディングスクールの魅力の一つとして挙げられるのが、その真に 国際的な環境 です。国籍や母国語に応じた受け入れ枠条件を設けていることで、特定言語や国からの生徒に偏らないよう配慮されています。多い学校では100か国以上もの国籍を持つ児童生徒が在籍しており、多国籍・他民族・多言語が混ざり合う 「小さな地球」 と言っても過言ではない環境を作り出しています。
そのような国際的な環境のため、各学校では必須言語のほか、放課後アクティビティやグループ・プライベートレッスンという形式で、 複数の言語クラスを提供 しています。例えば、ル・ロゼ校では、日本語、韓国語、マンダリン中国語、トルコ語、アラビア語、ロシア語、ブルガリア語、オランダ語、ルーマニア語、ポルトガル語、スウェーデン語、ギリシャ語、ハンガリア語、ヘブライ語、ポーランド語等、20カ国ほどの言語授業を提供しています。
多国籍な環境で国際感覚を養えるサマースクール
このようなスイスのバイリンガル環境や多国籍な環境は、スイスの サマースクールでも体験可能 です。サマースクールでも、正規留学同様、国籍枠が設けられているので、多国籍の参加者と交流しながら楽しく学ぶ絶好の機会が提供されています。ぜひ、 スイスならではの 安全で国際的な環境 を体験してみませんか。
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今回ご紹介したデータは、スイス連邦外務省の統計を参考にしています。