米国進学の基礎を築けた
3年間のスイス留学

 

2015年創立のル・リージェント校にご子息とお嬢様が中学生から3年間留学されたお母様にインタビューさせていただきました。N様は、4人のお子様がいらっしゃり、そのうちのお二人(兄H君と妹Yさん)がスイスに留学されていました。現在、お子様方はアメリカの西海岸にある高校へ進学されています。

スイス寄宿学校ル・リージェント校に向けて日本の空港から出発日本人女子生徒と男子生徒

 


スタッフ

N様には、弊社主催の茶話会にもご登壇いただき、誠にありがとうございました。本日は改めて、お子様たちのスイス留学体験についてお話を伺わせていただきます。
 
早速ですが、なぜお子様のスイス留学を選ばれたのでしょうか?そのきっかけや背景について教えてください。また、海外留学を決断された理由についてもお聞かせいただけますか。

お母様

私の友人家族のお子様たちが何人か、スイスのボーディングスクールに通っていました。例えば、娘が小学生の頃に知り合ったお子様がラ・ガレン校に通っていたこともあり、スイス留学は比較的身近な選択肢に感じていました。
 
息子のHは日本が大好きで、最初は留学に否定的でした。しかし、スイス留学を強く希望していた妹のYに引っ張られる形で留学を決めました。結果的には、Hの方がスイスを気に入り、スイスでの生活を心から楽しんでいました。

スタッフ

日本を出ることで母国の良さに気づくことがありますが、特にH君は、数年間過ごしたスイスに愛着が湧いたのかもしれませんね。留学された期間は3年間とのことですが、お子様方はそれぞれ何年生の時に留学されたのでしょうか。

お母様

Hは中学2年生(13歳)から高校1年生までの期間、Yは中学1年生(12歳)から中学3年生までの期間、スイスで過ごしました。

スタッフ

スイスのボーディングスクールは何十校もありますが、学校選びの際に特に意識された点は何でしょうか。また、最終的にル・リージェント校(以下、リージェント校)を留学先として選ばれた決め手についてもお聞かせください。

お母様

学校選びの際に意識した点は、以下の通りです。
・せっかく留学するなら、子どもたちにスイス人との交流を経験させたい
・全寮制のみでは、いじめなどのリスクが心配だったため、一定数の通学生がいる学校であること
・日本人の在籍数が少ない学校であること
 
最終的にローゼンベルク校リージェント校を候補に挙げ、両校を受験しました。結果的にどちらも合格しましたが、最終決定は子どもたちに委ねました。
 
リージェント校を選んだ理由としては、新設校で施設が新しく整っている点が子どもたちには魅力的だったようです。私自身も、リージェント校がル・ロゼ校と姉妹校である点に安心感がありました。また、第三言語としてフランス語を学んでほしいと考えていたことも選択の一因です。

 

スイス寄宿学校ル・リージェント校中等部を卒業される日本人女子生徒とそのご両親及びご友人
スイス寄宿学校ル・リージェント校中等部を卒業される日本人男子生徒と学校の教師

 
  

スタッフ

リージェント校は2015年創立とスイスのボーディングスクールの中では新しく、山中にある学校ですが、IT環境などが整い、最新鋭の設備がありますね。
 
お子様方が受験の際に準備されたことはありますか。

お母様

それぞれ、自己PR資料をパワーポイントで作成して準備しました。日本では、Hは和太鼓やトライアスロン、Yはピアノやバトントワリングに取り組んでおり、それらの習い事も良いアピールポイントになったと思います。

スタッフ

なるほど、習い事に真剣に取り組まれていると、自己PRの際にも強みになりますね。さらに、パワーポイントで資料を作成されていたとは、とても頼もしいですね。
スイス留学をさせて良かったと感じたことはありますか。

お母様

全てにおいて良かったと思います。規則の厳しい日本の学校と比較すると、リージェント校は、ヨーロッパ特有の自主性や主体性を重んじる環境の中、子どもたちを気長に見守る雰囲気がありました。その中で、伸びやかな心を育むことができたと思います。
 
また、世界中に友人の輪が広がったことも大きな収穫です。勉強面では、第三言語(ここではフランス語)を自然に耳にする環境が整っており、それも魅力的でした。
寮生活においては、友人に恵まれたことがとても大きかったです。富裕層の子女が多い環境だからか、ゆとりある雰囲気があり、友人は皆きちんとしたご家庭の子女という印象を受けました。日本人留学生も数名おり、彼らとも仲良くなることができました。
 
子どもたちは現在アメリカに転校しましたが、Hはアメリカでの生活を通じて、さらにスイスが好きになったようです。

スタッフ

留学を検討されている親御様やお子様の中には、寮生活でうまくやっていけるか心配されるケースも多いですが、ご友人に恵まれたとのこと、本当に良かったですね。また、お子様がスイスを好きになられたとお聞きし、私共もとても嬉しく思います!
 
続いての質問ですが、留学中に学校に改善してほしいと感じられた点があれば教えてください。

お母様

長期休暇以外にも、ロングウィークエンド(週末を含めた4日程度の休暇)があり、その際に寮が閉鎖されることがありました。ホームステイ先が見つからない場合、とても困ることがあり、私自身がスイスへ行く必要があることもありました。

スタッフ

短期休暇のためだけに親御様が日本からお越しになるのは、大変なご負担ですね。リージェント校は年間を通じて休暇の回数が多い学校ですが、ロングウィークエンドでは寮が閉鎖されるため、お子様が日本へ帰国するには期間が短すぎます。また、学校主催の旅行がない場合、どのように過ごすべきか悩まれる親御様も多いかと思います。同様のご意見は他のご家族からもいただいており、今後何かしらの対策が取られることを期待したいですね。
 
※スイス留学.comでは、短期の滞在先探しのサポートも提供しておりますので、必要な場合はお気軽にご相談ください。
 
続いて、冬休みや春休みなどの学校の長期休暇についてですが、日本に一時帰国されることが一般的かと思います。どのように過ごされたか教えてください。

お母様

長期休暇中は主に一時帰国して過ごしました。留学中は英語やフランス語漬けの環境に身を置いているため、日本語を忘れないようにすることが重要でした。そのため、ドリルに取り組んだり、日本で塾に通うこともありました(国語、数学、日本語で教える英語など)。また、夏休みの期間中には、カナダやアメリカのサマースクールにも参加しました。

スタッフ

やはり、日本語を意識して学習しないと、少しずつ忘れてしまうこともありますね。親御様がしっかりとフォローアップをされていたおかげで、お子様方も安心して留学生活を送られていたのではないでしょうか。
 
ここからは、スイスからアメリカの学校へ転校された件についてお伺いしたいと思います。転校をお考えになった理由について教えてください。

お母様

大きな理由の一つは、IB(国際バカロレア)を選択しなかったことです。子どもたち自身がIBが自分に合っていないと感じたことに加え、将来的にアメリカの大学進学を目指している点も、転校を決めた理由の一つとなりました。
 
 
補足:
IB(国際バカロレア)とは、国際的に通用する大学入学資格です。

 

スイス寄宿学校ル・リージェント校中等部に留学された日本人女子生徒とそのご友人が別れを惜しみ抱擁する様子
スイス寄宿学校ル・リージェント校中等部に留学する日本人男子生徒とそのご友人たちが街でショッピングに出かけている様子

 
  

スタッフ

スイスでの3年間の経験を通じて、お子様方は大きな自信を身につけられたのではないでしょうか。しかし、国が変わると、同じボーディングスクールでも環境が異なるため、多少なりとも不安を感じられたのではないかと思います。サマースクールに参加されたことで、ある程度心の準備ができていたのかもしれませんね。

お母様

はい、サマースクールへの参加は良い準備になったと思います。現在、アメリカでは息子のHがボーディングスクールで生活しており、娘のYはホームステイをしながら同じ学校に通っています。

スタッフ

Yさんがホームステイをされているとのこと、それはまた異なるライフスタイルですね。アメリカの学校とスイスの学校の違いについて、親御様視点とお子様視点の両面で感じられたことがあれば教えてください。

お母様

アメリカ:

治安面や学業面でとても厳しいと感じます。また、スポーツ、ボランティア、インターン活動を同時にこなす必要があり、子どもたちは非常に忙しいようです。すべては大学進学のための準備であり、中学生の時点からこれらの活動を始めておくべきだと実感しました。一方で、子どもたちはヨーロッパからの留学生が少ないことを寂しく感じているようです。娘のYはホームステイ生活を新鮮に感じており、良い経験をしているようです。
 

スイス:

その良さについては先ほどお話ししましたが、特に印象的だったのは、授業内容が個々の生徒に合わせて調整される点です。それぞれの生徒の能力を最大限に引き出す環境が整っており、大きな魅力だと思います。

スタッフ

なるほど、ありがとうございます。弊社では日々、様々なスイスのボーディングスクールとやり取りをしていますが、テーラーメイドのプログラムを売りにしている学校もあります。それぞれの児童・生徒のレベルやご家族のご要望に合わせた教育機会を提供している点は、スイス留学の大きな魅力だと感じます。
 
次に、留学開始前と開始後で、親御様がお子様の成長を感じられた点について教えてください。

お母様

先日、イベントで息子のHがスーツを上手に着こなしている写真が送られてきて、改めて成長を感じました。留学以前は、家族で海外に行くと、子供たちはほとんど口を閉ざしていました。しかし、今では私がレストランで注文をすると、息子から「その発音じゃダメだよ」とダメ出しをされるほどになりました(笑)。

スタッフ

リージェント校もそうですが、制服でネクタイを結ぶ機会があることで、身だしなみへの意識も自然と高まるのかもしれませんね。また、語学の上達の速さにはいつも驚かされます。留学を通して、お子様方が英語力に自信を持たれたご様子、本当に素晴らしいです。
 
将来、お子様方に将来どのような大人になってほしいとお考えですか。

お母様

流されずに自分を信じて行動できる人になってほしいと思います。また、他人を妬むことなく、自分の置かれた環境や状況でベストを尽くせる人になってもらいたいです。

スタッフ

親御様視点で、スイス留学を100点満点で評価すると何点でしょうか?

お母様

120点です!

スタッフ

それは本当に良かったです!
最後に、これからスイス留学をお考えの親御様に向けて、一言メッセージをお願いいたします。

お母様

スイスは、治安の良さが抜群で、留学生の受け入れ環境も非常に整っています。そのため、安心してお子さんを送り出すことができると思います。

スタッフ

N様、この度は貴重なお時間をいただき、インタビューにご協力いただきまして誠にありがとうございました。今後もアメリカでのH君、Yさんのご活躍を心よりお祈りしております。

スイスには、親御様が安心してお子様を送り出せる環境が整っています。また、将来的に他国へ転校する場合でも、スイスでの寮生活や留学経験は、国際的な環境に慣れるための最適な第一歩となるでしょう。
 
スイス留学.comでは、年間を通じたサポートはもちろん、必要に応じた単発のサポートもご提供しております。ぜひお気軽にご相談ください!

 

スイス留学に関するお問い合わせ

 
 

※本インタビュー記事及び写真の掲載は、ご家族のご承諾を得ております。

Photo Gallery寄宿学校フォトギャラリー