最近話題の「国際バカロレア」とは?~②取得した方が大学受験に有利?~

  • スイスに留学してIBを学ぶ場合、いつから準備を始めるべきか、海外や日本の大学を受験する際にIBの取得は必須なのか、についてお話しします
前回の記事では、「国際バカロレア(IB)」の 学習内容やメリット、スイスのボーディングスクール各校のスコア についてご紹介しました。
 
前回の記事をお読みになっていない方は、以下のリンクからご覧ください。

最近話題の「国際バカロレア」とは?~①スイスボーディングスクールの最新スコアランキング~


 
今回は、スイスに留学してIBを学ぶ場合、いつから準備を始めるべきか、海外や日本の大学を受験する際にIBの取得は必須なのか、についてお話ししたいと思います。
 

IBを取得を目指す場合、いつから準備を始めるべきか

学校にもよりますが、「英語力ほぼゼロ」の状態で受け入れが可能なのは、一般的に、 8学年(中学2年生)頃まで です。それ以降では、学年が上がるにつれ、求められる英語力が高くなります。特にIBを目指す場合は、入学段階で高い英語力が求められます。
 
入学の競争率の高い学校の場合、英語力が原因で残念ながら不合格となってしまうケースもあるので、人気校の場合は求められる英語力のハードルがさらに高くなります。そのため、IB取得を目指す場合は、 7~8学年から開始、一番遅くて9学年(中学3年生)からの開始 が理想的です。
 中学卒業後のタイミングでの留学を検討されるご家族も多くいらっしゃいますが、10学年(高校1年生)からの留学開始でIBを目指す場合、英語力が足りないと、1学年下げる(9学年生への編入)ことが入学の条件になるケースも多くありますので、この点も考慮が必要です。しかしながら、留学生の場合、1学年を下げて開始することは珍しくなく、その分、高校卒業資格取得に向けての準備期間が増えると捉えることもできます。
 

海外でIB・日本語の履修

前回の記事でお伝えした通り、IB過程では2つの言語を履修します。大半の日本人の生徒は、「1.言語と文学」は母国語(日本語)、「2. 言語習得」は第二言語(英語)を選択します。
※お子様の得意言語にもよりますので、必ずしもこの通りではありません。
 
「1.言語と文学」での学習は、単なる言語習得ではなく、文学作品やその他の作品をについての理解を深め、分析と探求を通して 批判する思考力や表現力を養う ことが目的とされています。
 
世界中から生徒が集まるインターナショナルスクールでは、全ての言語に対応できる教員を揃えることは難しいため、特に日本人生徒が少ない学校では、日本人の教員がいらっしゃらないケースも多くあります。
 
この場合は、「SSST(School Supported Self-Taught、セルフトート)」といった制度で履修することになります。在籍校には必ずSSST担当の先生はいらっしゃいますが、別途、日本語を指導してくださる先生を探し、オンラインで授業を受けながら学習を進めていきます。学校によってはIB日本語の教員を紹介がある他、弊社でご紹介させていただくことも可能です。
 

国際バカロレア(IB)の取得を目指せるラ・ガレン・インターナショナル・スクール校の卒業式の様子
 

IBを目指すべきか

「IB資格を取れば、良い大学に入れる。」とお考えのご家族も多いようですが、必ずしもそうではありません。ご紹介したとおり、IBは英語を母国語とする生徒が取り組む場合にもかなり難関とされているカリキュラムです。また、最終的に良い点数が取れなければ、進学できる大学も限られてしまいます。
 
実は、IB以外の資格(例えばアメリカの高校卒業証書等)であっても最終的に同じ大学に辿り着くこともあります。また、目指す大学や国によってはIB以外の選択肢の方が適している場合もあります。IBを目指さない場合は、時間的にもう少し余裕をもって将来を考えていただくことも可能です。
 
留学のをお考えの場合、 「留学を通して何を目指したいのか。」  「高校卒業の段階で何を達成しておきたいのか。」 を考慮することが大切です。
 

弊社スイス留学.comの高年齢向けカウンセリング(対象:留学開始が中学1年生以降)

IBを目指すか否かによって、学校選びも留学中の過ごし方も大きく変わります。スイス留学.comの高年齢のお子様の留学カウンセリングでは、 一人ひとりのお子様に合った学校 をご紹介することを目標に、丁寧にカウンセリングを実施しております。
 
これまでサポートをさせていただいたお子様のケースや、各校の大学進学カウンセラーの先生方からいただいている助言など弊社の経験を踏まえ、IB取得の可否や留学プランについてなど、いろいろなご相談にお答えさせていただくことが可能です。スイス留学をご検討中の方は、ぜひ弊社の 無料カウンセリング をご活用ください。
 
高年齢向けのカウンセリングは以下のリンクよりどうぞ。

正規留学・高年齢向けカウンセリングフォーム