スイスにある26州

 
スイスにある26州
 
スイスは連邦制度を採用し、20の州と6つの準州の、合計26の州 (カントン)で構成されています。連邦政府は、憲法に基づいた権利を持ちますが、税制や教育、社会福祉制度等、それぞれの州が独自の憲法や議会を用い決定しています。そのため、1つの州で滞在許可が下りても、別の州で滞在するには、再度滞在許可の申請が必要になります。このように隣接する国の影響や地形の違いにより様々な気候や伝統、風習を持つ州が集まり、1つの国を作り上げています。
 
また、スイスで特徴的なのは、国民の意見が政治に反映される直接民主制をとっていることです。4年に1度は連邦議会の議員の選出選挙が行われますが、それ以外に、国会で承認された法律について国民が再審議できる「レファレンダム (国民投票制度) 」と、憲法の改正や追加を提案できる「イニシアチブ (国民提案制度) 」の選挙も行われています。国政選挙では州や言語によって結果が異なることも多々あります。
 
スイスの公用語
州により言語も違うため、スイスの公用語も1つではありません。スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4つです。外国人の多いチューリッヒやヴォー州などでは、英語で書かれた書類も見られます。州で1つの統一された言語が使われているのではなく、同じ州でも複数の公用語がある場合もあります。
 
話されている言語によって文化や風習が大きく違うこともしばしばあり、特にフランス語圏とドイツ語圏との違いを「レシュティの溝 (Röstigraben)」と呼ぶことがあります。レシュティとは、ドイツ語圏を代表する、ジャガイモの細切りをフライパンで炒めたパンケーキのような料理で、フランス語圏ではあまり食べられないので、こう呼ばれています。